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時代写真とは?

歴史・時代関連のゆかりの地を撮り歩くのが基本ですが、私は気になった場所に関して、小説や資料を読み漁り、自分なりのイメージを膨らませてからその名残を撮り歩くことを「時代写真」と呼んでいます。

史実にある場所、架空の人物が主人公の小説ゆかりの地といずれもありです。

​いってみればアニメや映画の撮影地巡りにも似ているかもしれません。

もともと時代小説が好きだったのですが、友人に誘われて東信州に撮影に行った際、地元では真田氏館趾を今でも「お屋敷」と呼び、そこかしこに六連銭(六文銭)があります。真田昌幸、信之が統治した期間はわずかであったのに「なぜ?」と気になり、池波正太郎さんの「真田太平記」を読んだことから始まりました。

それまでは幕末ものの小説が多かったのですが、真田に関する小説や史料を読み漁り、再び真田の庄を訪ねると、お屋敷の石ころ一つも意味があるように思えてレンズを向けました。

デジタルになってからすこし脚が遠のいてしまいましたが、真田は撮り続けたいところです。

時代写真と名乗り始めたのは2010年に(公社)日本写真家協会に入会する機会を得、新入会員展の実行委員をした後にそのメンバーでグループ展を企画しました。

真田の写真をと思いましたが、新たに取りおろす事になっていたので、地元神奈川ゆかりの小田原北条氏をテーマに決め、撮り始めました。

北条氏ゆかりの地は関東全域にありますが、この時は伊勢宗瑞(早雲)ゆかりの韮山城、北条氏本拠の小田原城、秀吉の小田原攻めゆかりの山中城でまとめました。この作品発表の頃から「時代写真家」と名乗り始めました。

その後も史料などを読み、新たなイメージが湧き、暇をみてはあちこち撮り歩いています。

下の画像は2011年にオリンパスギャラリーで開催したJPS新入会委員展実行委員6名による写真展「楽しいPENの使い方(通称:たのペン)で展示した時代写真です。

⬇️をクリックで作品が見られます(インプレスGANREFサイト)

⬅️GANREF 吉岡一紀のポートフォリオ

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